byflowの楽しみかた

This entry was posted by on Tuesday, 26 April, 2011

以下は個人的なまとめです。

いろいろあってbyflowというサービスにβテストぐらいから、いちユーザとして使っていました。たぶんβテスターのなかではわりと上位のヘビーユーザーだったんじゃないかと思う。このほど、招待制状態から公開されたので、個人的にどういうふうに使っているかを書いてみたい。

おっとその前に、ニュース記事: 「byflow」–グーグルジャパン卒業生4人の新サービス

byflowのはじめかた

chrome拡張を入れて、まずamazonから自分の全注文履歴をインポートするのがおすすめ。なんだかんだで、商品を一つ一つ手で入れていくのはけっこう面倒くさい。それを入れれば数百、数千というアイテムがまず自分のプロファイルとなる。そういうベースラインができたらしめたもので、ヌケている部分を検索してつっこんだり、関連商品やおすすめ商品から「持ってる」「気になる」を淡々とやっていく。人にもよるだろうけど、わたしはこういうちまちました作業はわりと好きで、つい延々とやってしまう。

でまあ、延々とやっちゃうのはやっちゃうんだけど、一段落したところで似たようなものを持っている人がおすすめされるので、フォローしてみたりする。といった流れがいいのではないかと。

ちなみにamazonからのインポートは、全自動ではなくていちおうリスト表示してから「入れたくないものにチェックする」方式だったと思うので、えろい人もたぶん安全。もちろん見逃すこともあるでしょうが(わたしも見逃した結果、なぞのギフト券などを「持ってる」ことになっている)。あと、chrome拡張が入っていると、amazonであたらしくなにかを購入したときにも「byflowにデータを送る」画面が開くようになり、わりと便利です。

byflowの使いかた

byflowにできることはわりと単純で、まず、いろんな商品に「持ってる」または「気になる」というマークを付けられる。また、このマークを付けたものについては、コメントを書いたり、「好き」タグを付けたり、それ以外のタグを自分で付与したりできる。

また、他人をフォローできて、自分のフォローしているユーザの、こうした商品に対するアップデートを閲覧できる。

ほかにも色々あるけど、基本はこれぐらいだと思う。

類似のサービスはけっこうある。本だとブクログとか、読書メーターとか(使ってました)。だけど使い方が少し違う気がする。あの手のサービスは、自分の読書スタイルを記録することを目的としている。自分が毎月何ページ読んだとか、本を何冊買ったとか、これは持っている持っていないとか。ソーシャル機能と言っても、今みんなが読んでいる本はこれだとか、他の人の感想はこれだとか。つまるところ、これはストックだ。自分の活動を記録して、あとから見返してニヤニヤするためのもの。

byflowは名前の通り、フローっぽい。感想は割と流れていく。あとから見返してどうこうするのは、もうひとつ機能が足りない。いっぽうで、自分のフォローが最近読んだ本とか、「そういえばこれ持ってた」的なものが流れてくるのは、ツイッターを眺めるのに似ている、かもしれない。他のベータユーザがどこかで「書籍でツイッター」的なことを言ってたけど、そんな感じがする。コメントも、長文のレビューではなく、端的な感想ていどにとどまっているものが多い。

これから人が増えて、たぶん当初の目論見とは違った使われ方もされるようになると思うけど、この「フローっぽい感じ」は続く気がする。というか続いてほしい。コメントはレビューではなく、短く、愛を込めていきたいところ。

ところで「持ってる」については、現実に所有しているわけでもない使われ方もすでにされているっぽい。借りて読んだ本、劇場で見たけどDVDはまだ買ってない映画など。基本的にはそいつを「体験した」ということなのかなぁという使い道と解釈して、わたしは使っている。

byflowの楽しみかた

そんなものはわからない。わたしもなんとなく楽しいのでいろいろ使ってみている段階です。おわり。という感じなのだが、こないだ唐突にちょっとしたポインティングデバイス祭りが発生してちょっと面白かったので書いておきたい。発端はわたしのフォローしている人がMagicTrackpadを「気になる」しつつポインティングデバイスは何がいいのか……的なつぶやきをしていたことで、わたしを含めていろんな商品について「これは買ったけどいまいちだった」「今はこれを使ってる」「俺はこれ」的なコメントが流れていった、という、まあそれだけの話なんですが。

参加者も、たぶんあとで考えてみるとほんの数人だったと思うけど、これにはちょっとした可能性を感じた。twitterも突発的に変なお題で盛り上がることがあるけれど、ああいうのに近い楽しさがあるかも。実際、それ以外のアイテムでも、例えばそういえばこれ持ってた、みたいに本を登録すると、そいつが広まっていく楽しさみたいなものがある。

ところで、byflowにかぎらずこのテのソーシャルサービスをやる上での大事なポイントだと個人的に思っていることがあって、それは「参加してみる」ということ。ただユーザ登録するだけでなく、入り込んでみるということ。

twitterを思い出してみるとわかる。twitterでできることはなんだろう。自分の思ったことを140字以内で投稿できる。他人の投稿を閲覧できる。以上。ふーん?みたいな。そういう説明を読んでもよくわからないだろうが、ひとまずtwitterのアカウントを作ってみて、誰かをフォローしてみても、よくわからないままだ(だってそんなのはアカウントがなくてもできる)。発言してみて、他人にリプライを返してみて、インタラクションが発生して、はじめて「あ、こういうことなのかな」とわかるものじゃないかなと。

byflowのばあい、twitterよりは機能がいろいろあってちょっと複雑だが、とりあえずいろんなアイテムを持っているという表明をしてみて、他人をフォローしてみて、インタラクションをしてみるのが大事なのかも、とそんなことを思っています。

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