Logicool M570を買った
ここ最近はかなり飛び飛びになってしまったが、こういうどうでもいい記事でも書いておくことにしよう。
会社ではふつうのマウスを使っているけど、家だとしばらく前からトラックボールを使っている。一時期はMacBookに標準で備わるトラックパッドを使っていたりして、それなりに便利感はあったが、外付けデバイスを使うようになってからはトラックボールだ。ここでマウスじゃなくてトラックボールなのは、会社と違って机が狭い(あとあんまり片付いていない)から、なのだけど。
トラックボールの利点は、場所を取らないことだと思う。マウスはモノを動かさないといけないので場所を取るけど、トラックボールなら本体ぶんのスペースだけで済む。もちろん他のポインティングデバイス、たとえばトラックパッドも場所は取らないけれど、個人的な使用感としてはトラックボールのほうが上だ。
そういえば、Magic Trackpadがリリースされた時にはけっこう衝撃を受けて、これは改宗するべきなのかも、と思った。Magic Trackpadのコンセプトは端的に言えば、ポインティングデバイスの最上位にトラックパッドを置くってことだ。そういえば先日のAppleのイベントでもOSX Lionのコンセプトの一つはマルチタッチだった。ふつうのマウスなんか眼中にないのだ、きっと。もともとこの手のポインティングデバイスは、マウスの利用が難しいノートPCなどで使われていたもので、ようは本当はマウスを使いたいんだけど代わりに、っていう身代わりとみなされてきた。もちろん、各種のポインティングデバイスの愛好者というのはそれぞれのメリットを述べてマウスよりもいいんだっていう主張をしてきたわけだよね。
トラックパッド派からすると、ジェスチャを使った豊かな表現力というのが利点になる。マウスの機能を増やすならゴテゴテとボタンを増やすしかないけれど、トラックパッドならある程度は単純なジェスチャで様々な操作が可能になる。実際、MacBookを使っていれば自然にトラックパッドの利用は手になじむ。もしかすると、単にマウスを使うより使いやすいんじゃない? デスクトップだからってマウス使うこたないんじゃない? てのがMagic Trackpadのコンセプトだよね。そういう製品は案外と多くないんじゃないか、てうっかり思って感心した。
で、うっかりついでに買ってしまったのだが、使ってみるとわかるようなわからないような……。何かやっぱり違う。何が違うのかはよくわからないまましばらく使ってみたが、けっきょくトラックボールに戻してしまった。理由の一つには、ニコリのパズルを解く速度がけっこう落ちた、というのがあるかもしれない。別段に早解きを目指しているわけじゃないんだけど、でもデバイスのせいで遅くなるのはなんか嫌なんだよね。
ちなみにこのころ使っていたのはLOGICOOLのTM-250。比較的少数派であるトラックボール派の中でも、親指ボール派と人差し指・中指ボール派はけっこう分かれており、それぞれの製品が出ているのだけど、ぼくは親指派で、そうなると事実上これ以外に選択肢がないというぐらい、昨今はトラックボール市場は狭くて、他にも使ってる人は多いかも。ご多分にもれず、わたしもいろいろトラックボールを試してみた口だが、やっぱりTM-250が手になじむ。
ただTM-250には不満点もあって、一番重要なのはボタンが少ないということだ。上でいろいろ書いたけど、やっぱりジェスチャみたいなシンプルなもので様々な機能を実現できるのは羨ましい。会社のマシンでは、適当なマウスボタンをExposeに割り当ててるけど、TM-250だとそういうことができない。どうしたものかなあ、と思っていた。
で、そこでM570なわけですよ(ああ長い前フリだった)。
M570の特徴は無線だが、正直に言うとそれは相当どうでもいい、というかなくていい。というかむしろ、電池が不要なら有線のほうがよくね? でも重要なのはこのデザイン。丸みを帯びた手になじむフォルム、親指で操作するために配置された青いボール(色はどうでもいいけど)、それから左クリックボタンのわきに慎ましく配された2つの拡張ボタン。
というわけでさっさと買った(正確にいうと予約をすっかりわすれてたのだけど、同僚の購入報告を見てあわてて購入した)。で、さっそく使っているのだが、これが大変素晴らしい。実際のところの利用感はほぼ、TM-250にボタンが2つついただけっちゃだけなのだが、それが素晴らしい。さっそく拡張ボタンにはExposeとSpacesを割り当てている。ただなんか意外とExpose使わない自分にとまどってもいたり。長年のTM-250利用ですっかり(家では)使わないように訓練されてしまったのかもしれない。
ところで、書いていてふと思ったのだが、Logicoolのトラックボールは手のひらをすっぽりと乗せるデザインで、手を休めながら使う。逆にMagic Trackpadは手のひらを起こして使わないといけない。MacBookの場合、ふだんは手のひらはMacBookの上にのっていて、使うときだけ手をMagic Trackpadの上にかざすだけだし、手のひらを起こすこともない。ひょっとすると個人的なツボはその辺にあるのかもね。