映画『シャーロック・ホームズ』

This entry was posted by on Sunday, 4 April, 2010

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見てきました。アイアンマンことロバート・ダウニーJrがダメ人間なホームズを演じると聞いて見ましたが、見てみるとなるほどそういう解釈ですか、という感じでこれはこれで悪くなかった。暇になると壁に拳銃をぶっぱなし、飼い犬相手に化学実験、鋭い観察眼で一瞥でその人の素性を見破り、バリツのような格闘技を使いこなすというエキセントリックな変人、というホームズ像になっており、この新しいホームズ像を描き出す、ということに注力していてそこは成功しているのではと思いました。

なかでも、戦闘の最中に相手をプロファイリングすることで弱点を見破り、次の瞬間からの格闘の流れを完全に予測し、完全に予測通りに敵を打ちのめすというシーン。なるほどホームズは確かに武術を身につけていますし、確かに彼ほどのプロファイリング能力さえあれば、どこをどう攻めればどうなるかということは簡単に予測可能かもしれませんなあ。なんてことを考えつつ、これがなかなかイカス演出でありまして、一部の人間(俺)とかは大喜びかと思われます。(追記): なぜかトンファー(短杖?)を両手に持って戦ったりするしな!

とにかく基本ダメ人間のダウニー=ホームズをジュード・ロウ=ワトソンがなんとか俗世間につなぎとめるという構造になっていて、この関係性の描き方は面白かった。

ストーリーは完全オリジナルですが、まあ原作の内容をそのままやられても困惑するだけだと思うので、これも正解かな。

ただ、いろんなカットが入りすぎた結果として、シーンのつながりが不明瞭になっている箇所がけっこうあって、そこを美しい美術と映像に頼ってなんとなく乗り切っているのは個人的にはいかがなものかと思いました。てゆーかボクシングのシーン。あれ要るのか? いや面白かったですけど、あのシーン。

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