喪中

This entry was posted by on Wednesday, 2 January, 2008

昨年は祖母が逝去した。そういう次第で新年の挨拶は省略させていただきます。

ところで、「喪中」というのはいつごろから存在している文化なのだろうか。江戸時代にも「あけましておめでとうございます」とは言わなかったろうか。そもそも江戸時代にもそのような新年の挨拶というやつがあったのかすら、ぼくは知らない。

年賀状が新しい文化だということはよく知られているが、喪中は年賀状といっしょに生まれた文化なのだろうか。また、いつごろから年賀状に付随するようになったのだろうか。

そもそも喪中であってもたとえば初詣などをはじめとして、正月に関連する祭事を全く行なわない、参加しない、ということはないだろう。喪中は基本的には年賀状とセットの概念である。基本的には、年賀状を送る直前に身内の不幸があった場合など、まさしく喪に服しているときには年賀状は送れなかったはずであり、そういうところから次第に形作られてきた慣習なのではないかという気がするが、ある一年のあいだに身内の不幸があると翌年の年賀の挨拶を行なわない、というのはほかの慣習(四十九日とかのように日数で数えるもの)とは微妙に一致しないようにも思えるのだが。

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