Programming Erlang の本文を訳し終えた

This entry was posted by on Thursday, 6 September, 2007

20章まで終えました。 Appendix がいっぱいあるのだが、そろそろ飽きたのでこの辺でおわりにしておきます。 http://www.city5.org/programming_erlang.pdf からダウンロードできます。

ところで前に「パスワードがわかりません」とコメントしてくださった方がおられますが、何がわからないのかがわからないのでこちらとしても何とも言いようがありません。ふつうのブラウザなら、パスワードを求められるときに何らかのメッセージを受け取ることになるので、それを読んでください。そのメッセージはなんかいい加減な英語ですが、これを読み解けませんとかそういう状況でしょうか。もしそうなら、わたしの訳はあまりにもいいかげんなので、そのレベルではあまり役に立たないと思います。おとなしく和訳を待たれるのが吉でしょう。

ああでも w3m だとメッセージが長すぎてだめかも。うーん困ったな。http://www.city5.org/programming_erlang_passwd.txt ←こんな感じです。まあ参考までに。

ところで、20章では最後に MapReduce を実装するんですが、これがなんというかその……うーん、少し違う気がする。こんなのでいーのか的な。なぜそう思うかというと mapping process がいろんなマシンに分散しないからかなあ。リソースもローカルマシンに閉じているので、いろんな意味で「それちょっと違うんじゃね?」みたいな感じ。

この本は入門書のわりに実践的というか、あくまでも簡易版だけど MP3 の ID3 タグを読み取ったり、偽物だけど IRC っぽいものを(クライアント/サーバ両方)実装したり、なかなか面白い例題が揃っていたので、きっとラストも凄いことになるんではないかと思っていたので、ちょっと残念でした。とはいえ、分散マシン環境では読者が試すのが難しいからわざとこうしているのかもね。

まあでも、その mapreduce を利用して全文検索エンジンとか作っちゃうんで、そこはこの本らしいか。

ところで、本書のコラムのひとつに、著者の人が職場の全マシン(400台以上)に Erlang の処理系を入れてサーバプロセスを起動させておいて、必要に応じて適当なワーカを割り当てて分散処理させて処理が終わったら外して、みたいな環境を構築してました、というエピソードがあるのね。

それスゲエなあとちょっと思ったんですが、でもよく考えりゃそれってほとんど OS なんですよね。ようはふつうのOSレイヤは無視して、その上に分散コンピューティングシステムを載っけて運用してましたというわけで、そこまで行くならいっそ Plan9 くらいまで走った方があるいは幸せになれるんではないか……などと思ったわけですが、どうなんでしょうか。

One Response to “Programming Erlang の本文を訳し終えた”

  1. moheji

    翻訳作業 ご苦労様です!&ありがとうございます!