アラビアのりとは何か

This entry was posted by on Monday, 23 April, 2007

ふと疑問に思ったので調べてみた。

トンボ鉛筆によれば、

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戦後になってから工業化された、合成樹脂であるポリビニールアルコールが使用されています。昭和50年に市場に出回る様になり、現在に至っています。 >

それ以前に液体のりは無かった訳ではなく、アラビアのりが使われていました。これは、アカシヤの樹液であるアラビアゴムを水に溶かした天然物接着剤です。アラビアのりは乾くのが早く、取扱もしやすいのですが、高価なために、現在では殆ど使われなくなりました。

ということだそうで、昔はアラビアゴムを使っていたので、液体のりのことを一般にアラビアのりと言うようになったということのようだ。なるほど、ではなぜアカシアの樹液のことをアラビアガムというのか? 原産地か何かか?

これについてはたとえば http://arabia.fc2web.com/ では、

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ぺんてるの水彩絵の具には、紙などに色を定着させる成分としてアラビアガム(アラビアゴム)を使用しています。アラビアガムは、アフリカが原産地でアカシア科の植物から採取される天然樹脂。

アフリカかよ! ウィキペディアを見ても、

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主産地はスーダン、チャド、ナイジェリア、セネガル、マリ、ケニアなど。

どう見てもアフリカです。本当にありがとうございました。

まあ、カボチャとかサツマイモとか、名前なんて伝来した地域や経由地によって決まってしまうこともあるわけで。

で、 mixi でツッコミいただいたのだがhttp://www.iscgums.com/gum.htmによれば、

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Egyptian fleets shipped Gum Acacia as an article of commerce. Ancient inscriptions frequently refer to "KAMI", a form of Gum Acacia used as a pigment binder and adhesive in painting. It was eventually introduced to Europe through various Arabian ports acquiring the name "Gum Arabic" after its place of origin.

ということで、やはり経由地ということのようす。

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