Quick Search Boxを紹介します
quick silver が動かなくなってからはや半年。
twitterでhigeponさんが呟いてましたので QSB を自分は使ってるという返事したのですが、若干の反響があったようです。どうも案外と知られていないようなので今日は QSB (Quick Search Box) を紹介したいと思います。
Quick Search Box って何それおいしいの
Quicksilver の作者が Google で開発をしているソフトウェアです。 code.google.com 上で公開・開発されているオープンソースソフトウェアでもあります。一種のランチャーとして便利なソフトウェアです。おいしいです。
何ができるの
QuickSilver と同じく起動しても基本的には何も表示されず、バックグラウンドでユーザの入力を待ちます。コマンドキーを2回叩くと(変更可能)簡易検索ボックスが出てきます。ここにたとえばアプリケーション名を入れることでアプリケーションを起動できます。標準で様々なモジュールが実装されており、ファイルの検索や入力文字列でGoogle検索することもできます。 OSX に標準でついてくる辞書アプリを使って定義を調べてくれたり、 Googleアカウントを設定で保存しておくと、Google Docsを検索して直接開くといったこともできます。
要するに QuickSilver と同じように、高機能かつプラガブルなランチャーです。
それってQuickSilverと何が違うの
もし利用する機能がアプリの起動だけなら、機能に大きな差はないといってもいいかもしれません。しかし、少なくとも標準では QuickSilver よりも遥かにいろんなことが検索でき、直接起動したり開いたりできるため便利です。
また、 QuickSilver とは UI が若干異なります。 QuickSilver ではキー入力に対してデフォルトの候補とデフォルトのアクションが提示され、エンターキーを入力して実行する、というスタイルでした。 Quick Search Box では候補とアクションは最初からペアになっていて、アクションを変えることはできません。一方、 Search というだけあって候補は複数がリストアップされ、デフォルト以外を選択するのが簡単です。
アプリの起動にだけ着目すると、アプリ名からアプリが実際に提示されるまでの時間は QuickSilver の方が若干速いです。0.5秒かそこらだと思いますが、なんとなくわかる程度の差はあります。
Spotlightと何が違うの
OSデフォルトの検索であるSpotlightは便利で、これをランチャーにしているという人も私の知り合いには結構います。 Quick Search Box の Spotlight に対する利点は2つあります。第一に、アプリの起動に限った場合、 Spotlight よりも Quick Search Box の方が圧倒的に速いです。というのは Spotlight はシステム内のファイルの全文検索しかしないのに対し、 Quick Search Box ではアプリだけを検索するというモジュールがあるからです。また、 Quick Search Box では各モジュールが検索結果を見つけた端からリストに追加していくという仕様なので、遅いモジュールがあっても検索結果のリスト自体は素早くリストされます。
第二に、上でも述べたように Spotlight よりもずっと色んなものが検索出来ます。とくにオンライン上のデータの検索とローカルの検索を一度に検索できるのが強みです。
ちなみに Quick Search Box には Spotlight モジュールもあります。
まとめ
Quick Search Box は軽量かつ多機能なランチャーです。さいきん QuickSilver もぜんぜん更新されてないなあと思ったり、 Spotlight だけでは心許ないなあ、という人は試してみてはいかがでしょうか。
アクションみたいなことは出来ませんでしたっけ?
候補を確定してからTabキーなり→キーなりを押すと、下の方に”処理”として出て来たようなきがします
ああ、そういえば出来ましたね。ぜんぜん使ってませんでしたが……。あれもモジュールによってビヘイビアをカスタマイズ出来るのかな。
候補がフォルダの場合はその下にあるファイルが見えるし、アクションのバリエーションが出てくる場合もあるし、といった感じなんですね。