しょぼいカメラでゆがんだ写真
http://wiredvision.jp/news/200808/2008080522.html
これはなかなか面白い、というわけでいろいろと撮ってみた。たとえばコレ。本当はまっすぐの煙突。
工事現場。
てな感じ。なかなか面白い。
原理もだいたい上の Wired Vision に書いてあるのだけど、つまり CMOS 素子に実際に感光させてデータを取り出すときには、スキャンするように処理するからあるピクセルと隣のピクセルとでセンサが受光するタイミングは厳密には異なる。そこで対象が(あるいはカメラが)動いていると傾いたり歪んだりする。 iPhone のカメラはスキャン速度がいい具合に遅いので面白い、と。
もちろん、スキャンの問題なので上で紹介されているような方法を取らなくてもいい。たとえば次の写真は電車のなかから単に撮っただけのもの。
ゆがみは移動速度、というかカメラから見た視野内での移動距離による。あたりまえだけど。したがって、手前の柵や箱や電柱はかなり歪んでるけど、奥の建物はそうでもないという具合になっているのがちょっと面白い。
実際にやってみるといろいろわかった。たとえば、 iPhone はシャッターボタンを押すと「カシャッ」という音がして、すーっとシャッターが閉じるようなアニメーションになるのだが、実際にキャプチャされるのはシャッターが閉じた後のもの。はじめは回転を止めるのが速すぎてまったく歪んでいない写真を何度か撮ってしまった。
それと回転速度について。はじめはおそるおそるという感じで動かしてたけど、意外と速く振るような感じでオーケーっぽいことがわかってきた。当然、速度が速いほど歪みは大きい。ただもちろん、速すぎると写真がブレてしまうことがあるのだが、ピーカンのいい天気なら手で振り回すぐらいの速度でも案外とブレない。曇りだったらブレちゃうことはあるみたい。
まあそんなわけでみんなも遊んでみるといいと思いました。
ところで、この写真は iPhone だけなのかな、という疑問が。もちろんちゃんとしたデジカメはべつだろうけど、携帯電話のカメラにそんなにいいチップを積んでるかというと甚だ疑問。すくなくとも一昔前の携帯なら行けそうな気がしますね。レッツトライ。
3年ほど前に、ケータイのカメラで同じネタをやりました:
http://sho.tdiary.net/20051213.html#p01
うーむ、既出にもほどがありますね。ありがとうございます。
ふつうのデジカメでは問題ないのですね。