tut-code をちょっとだけ試す
Dvorak 配列については、ひとまずアルファベットを学んだ。ブラインドタッチでひとまず打鍵はできないことはない。打鍵に5倍くらいの時間がかかるが(笑)。しかしまだ、移行する気にはなれない。ショートカットキーや UNIX のコマンドというのは指で覚えているものだということを痛感する。 C-h とかも。
しかし、新しい配列を覚えるのはなかなか楽しいので、ほかの配列も試してみたい。っつーことで「tut-code」を試してみる。わたしは skk 使いなので tut-code を試してみるだけならそう難しくない。 ~/.skk に
(require ‘skk-tutcdef)
と足すだけ(skk-tutcdef.el と skk-tutcode.el がインストールされていなければならないが、その辺はパッケージと応相談)。
で……試してみたが、これはあまり使いやすいとは思えなかった。ひらがなを打鍵することに最適化されていない感じ。たとえば「むかいじゅん」と打鍵するのに、ふつうのローマ字なら「mukaijun」だが tut-code では「wuekrisliqludl」である。めちゃくちゃ長い。というか「じゅ」のような並び(濁音+拗音)の打鍵に滅法弱いのだな。ふつうのローマ字なら「ju」と2ストローク、もしくは「gya」のような場合は3ストロークだが、 tut-code だと6ストロークもかかってしまう。現実的にはあまり頻出はしないのかもしれないが、いちおう自分の名前だからなあ。
tut-code は t-code から生まれたもので、そもそもひらがなの打鍵に最適化されてるわけじゃない。あくまでも漢字直接入力のうえで、ひらがなをもっと簡単に打鍵したいという欲求から生まれたものだ。だから体系化はされてるけれど文字単位で入力するというパラダイムは譲れないのだろうな、という気がする。あと skk の tut-code は、ちょっとアグレッシブすぎるキーバインドの変更もあってちと使いづらいように見えた。
さて、ひらがなに特化した、ローマ字と無関係に打鍵が効率的そうな配列というと何があるだろうか……。そういえば Nicola (親指シフト)の SKK 版というのがあるよな。あれはどうだったろうか。あと面白そうなのは「きゅうり改」あたりですかね。しかし、きゅうり改はまつもとさん以外に誰か使ってるのかしらん?(あーつまり利用可能にするにはどういうハックが必要かということね) このテの配列はアルファベットをすべて文字入力に割り当てるから、skkでは l とか q とかを使いづらいのが難点か?
しかしまあいろいろあるもんですね。
ま、そもそも AquaSKK には入れられそうにないから、けっきょく試すだけ試して使わなさそうな気もするが。
ところで今日のエントリを読んでて「ああコイツ順調に方向を見失ってるなあ」ってどの時点で思いました?
前のエントリの時点で少し想像がついたというか、「素直にDvorakに収まるわけないよな」とは思った:-)