なぜプログラミング系のイベントに女性が少ないか

This entry was posted by on Sunday, 10 June, 2007

http://d.hatena.ne.jp/scinfaxi/20070610/1181450274 などを読んでモヤモヤと思ったことを書く。

情報系の学科で過ごしてきたりTAとか講師とかをやってきたぼくだが、実感として決して女性は少なくない。積極的に多い方ではないけれど、それなりの率はいる。会社にだってそれなりの率でいるだろう。webでどれくらいの女性がいるのかは知らないけれど。

いわゆる「著名人」にしたところで、エイダまで遡らなくてもけっこういるよね。そうだな、たとえば坂本文とか(『たのしいUNIX』はお世話になりました)。そういえば、書籍の著者でも、女性の割合が決して少なくないんじゃないかな。むろん、この業界の研究者に女性が少ないかっていうとそんなことはない。

にもかかわらず、いわゆる「テック系」「プログラミング系」と呼ばれるイベント、勉強会の類いでは、女性にはあまりお目にかかれないような気がする。その割合は、上で類推した割合と比較してもちょっと異常なくらい低いとぼくは思う。

いわゆる「男性的」「女性的」という区分を導入するなら、これほど奇妙な現象はない。なぜなら、こういう勉強会やイベントは、人間を見に行く、実際に会ってみるという意味合いが強いモノだからだ。webとかで技術的な議論をするより、ミーティングに行く方がよっぽど「女性的」なんじゃないの?

じゃあなんでなの、っていう簡単な、唯一の理由というのはないと思う。強いていうなら、なんとなく行きづらい空気が醸成されているというような曖昧模糊としたものですね。ホモソーシャルな空間に異性が入り込むのは、そもそもが負担なんですよ。そういう単純な(しかしそれだけに容易には解決できない)理由なんじゃないかなー。

あと、こういうギークたちは(男性の)おたく文化(≠アキバ系)と非常に隣接していて、そういう雰囲気(あるいはそういう雰囲気がありそうだという印象)が、女性の足を遠ざけているんじゃないかと思うんだよね。ま、同じことですか。

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