河合克敏『とめはねっ！』[1]
買うべきかどうかでちょっと逡巡したけどやっぱり買った。帯ギュの河合克敏の書道まんがだ(どっちかというとモンキーターンの人かな今だと)。ちなみに掲載誌はヤングサンデー。
一癖も二癖もある面々の揃った鈴里高校書道部。ところが人数不足で廃部の危機。行き掛かりというかなんというか、もろもろの事情と策略で入部させられたのが主人公(たぶん)の大江縁と望月結希。でも望月さんは(じつは柔道部期待の星で)字がすごくヘタだし、大江くんはじつは帰国子女で、筆なんて持ったことがない……。
とまあそんなお話。キャラクター造形がうまく、さすがに手慣れたもので学園まんがの基本をおさえながらもちゃんと面白いまんがになってました。きちんと面白いしちゃんとしてるだけじゃなくて遊びっぽいのが入ってるのに、瑕疵がなくてかえって褒めづらいなあ(帯ギュもそうかもだが)。
「コイツはなぁ……日野ちゃんの悪の化身、ブラック日野ちゃんだ！」 >
「おい！ 誰がブラックだ？ コラ！」
ところで表紙折り返しにある、大江縁のキャラ設定秘話が個人的にはけっこう愉快でした。