地下沢中也『預言者ピッピ』
微妙なオススメのされかたをしたのだが、買ってみたまんが。「連載だと良かったけど単行本だと……」みたいな風に買うときに言われたんだけど、いや、案外といいですね。
といっても、話としては非常に単純で、40年代的というか、ある意味で牧歌的ですらあるSFです。タイトルにもなっているピッピというのは人工知能というかロボットというかそういうもので、主人公の少年と友達である一方、主人公の父の勤める研究所に所属していて、巨大なコンピュータと接続し、計算し、予測する。現在は地震のデータをあつめ、予知を行っている。ほぼ確実なピッピの予測は、大地震を予測し、多くの人の命を救う。ところが、ある事件をきっかけにピッピは暴走を始める……といった粗筋。
ま、でも、言ってみればアシモフのロボットものじゃん、てな話かもしれませんが。
非常に不穏な雰囲気のところで終わってるんだけど、続きは出るのかなあ。