最近買ったまんが
1は無茶苦茶愉快なパロディまんがだったけれども、なんかパワーダウンの感。プラモデルを使ったまんがはあんまり面白いと思わなかった。今回だと個人的に面白かったのはレビル脱出の話くらいかなー。
さと『いわせてみてえもんだ 』
web上にあった、ラクガキみたいなあのまんがは僕らのハートをガッチリ掴んでいたし、雑誌掲載のときは驚きと、めでたいなあという感情を抱いたものだった。そのわりに雑誌では見ていなかったので、単行本刊行時に買ってみたのだけれど。
基本的な物語は、webまんがとほぼ同じで、公開されている7話までに結末を付しただけで、わりと拍子抜け。また、絵はちゃんと綺麗にリファインされ、カット割りとかがきちんとされているのだけれど、そうなることでけっきょく、ふつうのまんがになっていると思う。あのラクガキみたいな(実際にオモイツキのラクガキから始まったんだと思うが)まんがをwebでみかける、そういう距離感で読む方が面白いまんがというのは確実にあると思っていて、このまんがはそういう部類に属するのだと思う。商業ベースに乗るように体裁を整えた瞬間に、あの味は損なわれたわけだ。
結果として、まったく読む時間のムダになったとかそういうひどさがあるわけじゃないよ。リファインされて綺麗になった結果、ふつうになった。特徴は消えた。敢えて人に勧めるものではなくなった。と思う。
べつやくれい『ココロミくん2』
ぜんぶ既読だなあという感じ。いいんです、ファンアイテムですから。
個人的なベストはあのアクセサリーを作ってみるでしょーか。
那州雪絵『魔法使いの娘 5 (5)』
相変わらず那州雪絵なこのシリーズ。えーと簡単に紹介すると、主人公の父、鈴の木無山は陰陽師。実際に呪力を持って、依頼に従って他人を呪い、殺し、あるいはまじないを解く。でも生活能力は皆無で、主人公鈴の木初音が世話をしている。無山は、初音に家業(陰陽道)を継いでほしくて、あれこれちょっかいをかけたりするが……というのが骨子。「フラワーデストロイヤー」や「妖魔襲来!復讐鬼」といった作品や、「ここはグリーンウッド」が好きだと、ひじょーに面白い。那州雪絵も(一時はボーイズラブを描いていたらしいのだが)作風があんまり変わんないよね。
今回の巻では、いろいろあって父、無山が倒れ、意識不明に陥る。それにあわせて初音の周囲の妖怪たちがうごめきはじめる、といった段。ついに物語は終盤に向かう……といったところなのだろうか。まだわからないけどね。
西川魯介『怪物さん』
べつな短編集で登場していた邪眼の持ち主、立烏帽子先輩が活躍するシリーズ。だいたい妖怪とエロいことが起きて立烏帽子先輩が妖力で解決するとゆー話がおおむね10本ほど入っております。
ラストになると、全体として決着をつけるためにか、朧谷に視点人物が移ってしまったりして、かえってとっちらかった印象を受けるのが難点かなあ。全体的なクオリティは魯介としては標準的でしょうか。
うーむしかし、いっぱいある元ネタがよくわからん。サブタイトルからしてぜんぜんわからんものばかりだし喃。
(追記)
若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ 3 (3)』
わすれてた。買ってます。
ただ正直、もう飽きた。ストーリー展開もバリエーションが薄くて、具体的には基本コンセプトが強烈すぎて、根岸←→クラウザーさんの対比というネタしかやりづらい感じになってる。今巻はジャギ様の話がいくつかあるんだけれど、個人的にはイマイチ。
あと、新展開が開始されたりするんですが、これも個人的にはイマイチ。そういうバリエーションを作るのが大変なものでトーナメントになりますという風に捉えると、清く正しいジャンプまんがの引き伸ばし術なのかもしれませんが、だからといって自動的に面白くなるわけじゃないからね。メタルバンド同士の対決だと、単にクラウザーさんが生き生きしてオシマイになってしまうし。
2巻でも「これはそろそろもういいんじゃないか」という気分になった人は多いと思いますが(わたしもそうなんだが)、3巻でそろそろ見切りをつけた方がいいんじゃないかと思えてきました。