さいきん読んだもの / 読んでるもの
一言では感想を言いづらいポストモダン・ニュー・スペースオペラ。現代の物理学者、未来の宇宙船乗り、未来のジャンキー、という3者の物語が交互に語られつつ絶妙に絡みあい……という話。けっきょくなんだかわからんところや、ちょっとポエティックな文体など、ブンガクブンガクしてるので合わない人にはとことん合わないだろう。ミエヴィルが絶賛してるのはわかるなぁ。でもまあけっこう悪くなかったですよ。キョーレツにはプッシュしないですが。
解説が加藤逸人さんでしたが、いかにも加藤さんが好きそうだなーという感じでした。
非常に楽しく読了。なんとなく気まずい感じなところの話と、そういうのをいかにも他人事みたいに語ってる距離感が最高におかしい。ただ、こういうことに共感できる質じゃないと、読んでていらいらしたりしないんだろうか(つまりオレはそういう読み方をしたということですが)。
んで今読んでるのは森見登美彦『美女と竹林』とジーン・ウルフ『新しい太陽のウールス』に『乱択アルゴリズム』の本をちびちびと。