駅構内のダンジョンの話

This entry was posted by on Monday, 30 June, 2008

駅の構造がダンジョンめいているという話が一瞬だけ盛り上がっていたような気がするが、実際問題としてややこしいのは永田町と赤坂見附や国会議事堂と溜池山王といった都心の地下鉄あたりの地下構造であったり、新宿であるにしても新宿三丁目まで広がる巨大な地下道であったりするのではないかと思う。なぜそういった言及がなかったのか訝しんでいる。単独の駅で競うのがレギュレーションで、複数の駅が交錯する複雑さは興味の埒外なのだろうか。

しかし、思うに、新宿西口地下街から新宿三丁目まで含めた地下道のマップというのは、たとえばネットに一枚の画像として転がっていないような気がする。話題にならないのはレギュレーションというより、複雑さを一見して理解できないからではないかと思う。しかしだな、一見して理解できないから複雑なのではないかね。都心の地下鉄の連結具合の複雑さというのは、そういうタイプの複雑さである。

ところで蘇部健一の『六枚のとんかつ』という短編集に、この辺のあたりに近いアイディアを使った短編があってオレはあれはわりと好きです。本全体としてはおすすめしづらいが。

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