浮かれ電飾とクリスマスの伝統

This entry was posted by on Tuesday, 25 December, 2007

寒気きびしき折柄、皆さんいかがお過ごしでしょうか。時差の関係でこちらはまだ12月24日の夜、クリスマスイブであります。クリスマスにアメリカで過ごすことになるとは、半年前には思ってもみなかったなあ。

さて、アメリカこそ浮かれ電飾の本場だというのが一般的な認識かと思うが(どうでもいいけど2007年版はいつもの甲州街道の定点観測がなくなってしまったのが悲しいぞ)、わたしの見渡した感じでは、そんなことはない。

きっと、たぶん、あれは地域性があるのだ。なんというか、誰かが電飾をはじめて近隣住人の誰かが対抗すると、相乗効果というやつで勝手に盛り上がっていくが、そうでもなければそこまで進化しないのだ。マウンテンビューなんていう片田舎にはそんな「人材」がいなかったということだろう。聞くところによると、行くところに行けばスゴイのだそうである。

……といっても、まったく飾りがないわけではなく、電飾をほどこす家も住宅街を歩けばそこそこ見かける。しかし、こういった日本の気合を入れた家屋にはとうてい敵うほどではない。しょぼい。

もうひとつ、アメリカでクリスマスカラーといえば緑と赤である。そういうことになっている。電飾だとやっぱり緑と赤、それに裸電球?の黄色というかオレンジというか、そんな風の暖色的なイメージになっている。青とかもないわけじゃないけどあくまでも添え物でありメインは緑と赤、そういう感じ。青が主体になったりする電飾は日本独自の進化なんじゃないかなー……かなー……(単にこの辺で見かけないというだけでは確信が持てないな、しかし)。

もうひとつ、欧米のクリスマスの伝統といえば家族が一同に会してパーティだかディナーだかそんなものを開く、ということである。そういうわけでレストランにせよスーパーにせよ、お店が閉まっちゃうらしいと聞いて事前のぼくはけっこう慌てていた。なんせ一番近いスターバックスまでもが「クリスマスは休みます」という張り紙をしているのである。ちなみに、ああいうチェーン店は周囲の店と連携して休む店と休まない店を決めているらしく、近隣のスターバックスは営業しているらしいんだが、そこまでするほどか、という感じで……。

この盛大なお休み期間は、日本の三が日を思い浮かべるとわかりやすいと思う。ちょっと古くさいイメージかもしれないけど、三が日くらいはやっぱり一族で集まっておせち料理とか雑煮とかを食べるという雰囲気があるし、なんだかんだでお店も閉まってるじゃないですか。あんな感じ。

とはいえ昨今の日本はそういう伝統も薄れているし、たとえばコンビニなんかは開いているわけだけど、アメリカもそういう事情はいっしょで、どのお店もまったくやっていないというわけでもない。特に中華、日本料理など伝統に根差していないところは営業していたので一安心。今日はタイ料理でグリーンカレーを食べてきた。クリスマスの伝統とは(アメリカのものにせよ日本のものにせよ)乖離しまくっとるが、まあべつに伝統に従うタイプじゃないからそれでいーのだ。美味でしたよ。

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