SFファンはライトノベルを読んじゃいかんらしい。理由はむかし、高千穂遥がガンダムを貶したから
「SFファン」というのは、すべてにおいて「SFであるか・ないか」に拘り、SFでない=ダメという価値観を有している人間、ということなのだろうか。そんなやつおるのか。
たとえば、私はSFは好きだし、このサイトでSFを多数紹介しているし、SFコンベンションの運営に関わっているし、SFマガジンに寄稿したこともあるけれど、わたしは「SFファン」じゃないってことですかね。だって、ライトノベルだって好きだし。文学だって読むし。アニメ見るし。特撮見るし。ゲームやるし。それがどうしたっていうんだ。
確かにSFじゃないライトノベルがあるよ。うん、「それはSFではない」。でも、それと作品の評価はべつだ。そして、そんなところに拘っている人間なんて、本当はいやしないのだ。この人のいう「SF業界」なんてのはない。ああいや、あるいは昔はあったのかもしれない。でも今はもう滅んでしまっている。その通り。
じゃあ、この人はいったい誰を攻撃しているんだろうか。ゾンビねえ。「幽霊の正体みたり枯尾花」ってやつですかね。
ともかく、「それはオレじゃねえ!」ってSFファンとして思ったので言ってみました。
ところでひとつ疑問があるのだけど。最近のライトノベルは、いわゆる一般文芸、つまり純文学とかエンタメとかにだいぶ注目されているように感じる。もちろん昔にも、そういう例はあったけれども、最近はその傾向が強まっているようだ。有川浩なんかが『本の雑誌』で高い評価を得たりとかね。それこそ、「あとから成果だけ掠めとっている」という点ではSFと同じかよりひどいように見えるんだけど。つまり、大森望が褒めるのはダメだが北上二郎とか豊崎由美が褒めるのはアリっていうことなんでしょうか。その線引きが私にはよくわからん。
まあ「SF業界」と同じく「文壇」というのも滅んでいて、あの辺の人たちもゾンビ扱いなのかもしれないけど。