『新春座談会 このコンピュータ書がすごい! 2009年版』に行ってきた
http://compbook.g.hatena.ne.jp/compbook/
たかはしさんの意図は、コンピュータ関係書(主として技術書)を、小説か一般書のように紹介するという雰囲気で進めたかったんだろうと思う。けど、基本的にこの種の本は実用書であって読んで楽しむ形態の本ではないわけだ。たいていの読者は「自分の仕事に有用な情報かどうか」といった情報が欲しいだろう。そういうスタンスの人にとっては紹介内容には不満が残っただろうし、冊数も少なく、ジャンルが多岐に渡りすぎていて疲れてしまったのではないかと思う。オレみたいに野次馬的な方面の人には面白かったが、実際のところはどうだろう。
一方で、野次馬的な興味としては、冊数を半分か1/3にしてもっとじっくり語った方がよかったんじゃなかったかなあ。たかはしさんも異様な早口でしたが、それにしても個別の内容が薄すぎた。素材集の話とか自分に縁がない話がとても面白かっただけに、もっと掘り下げてほしかった。
会場では言わなかったけれど、『パターン認識と機械学習』はどうかなあ。たとえばSVMだけが興味の対象であるならほかにも本はいくらでもあるわけであって、そちらを読んだ方がいい(ただもっと前に出た本だから、今回で紹介してほしい、というわけではないけど)。いい本だけど、紹介の仕方というかなんというか……あと『エージェントアプローチ人工知能』は初版しか持ってないけれど、あれは言ってみれば辞典のようなものだからなーと微妙な気分になった。ほかにもいろいろあるんですが、ようするに「この聴衆にこの本ですか」というあたりのちぐはぐな感じ。もちろんそれも紹介の仕方しだいだし自分の感想みたいに野次馬的な面白がりかたをしてくれるかもしれないけど、「こういう本がありますよ。はい次」という感じで先に行っちゃったからねぇ。やっぱ掘り下げが足りないですよ。
ust経由ではなく会場にいらしていたのですか?
であったなら直接お話ししたかった。
行ってましたよ。こちらも、帰ってからきむらさんがいらしていたことを知りました。