グリーンウッドと放送コード(?)
『ここはグリーン・ウッド』のドラマは見てるとやっぱり原作を読み返したくなりまして。実家のどこかにはあったかもしれないけどともかく今は持ってないてことで、文庫版を買って読み返して満足しました。やーやっぱオレ好きなんスよ。「子曰く」とかのエピソードが好きでねぇ。
満足したついでに読んでいて気付いたのは、彼らはトイレでタバコを吸うし、酒を飲むし、麻雀を打つ。まあ高校生なんてそんなもんでしょ、と思うけどドラマ版の彼らはそういうことしないんだよね。「日本の夏がきてる」で古沢先輩がビールを持ってくるはずのところでジュースを持ってきてたのには気付いてたけど、タバコはすっかり忘れてました。麻雀のシーンとかではたいがいトランプをやってるよね(べつにトランプだから賭博でないということはないはずだが……)。
これが放送コードなのか自粛なのか何なのかは知りませんが。
べつに糾弾したいわけじゃなくて、すごくきちっとそういうことを考える人たちなのだなあと、テレビってそういうメディアだよなーと感心しましたね。アブないところはきちんと避ける。個人的な価値観としては安全側に倒しすぎだとは思いますけど。そういえばドラマ版にないものといえば盆田先輩がいない件についても同じなのかなあ。もっとも盆田先輩はほとんどストーリーに絡むことがないし、わざわざ登場させるまでもないからなのかもしれません。
ただ、そうやってキッチリすることで失なわれるものもあるはずで、たとえば彼らもパチンコはやれないから「ホリデイ」みたいなストーリーは成り立たない。古沢先輩のバレンタインデーの話もできないな(いやまぁべつにウィスキーじゃなくてジュースを酌み交わしてても成立するけど、あのシーン)。
とまあ、そういうようなディティールの改変も含みつつ、まあそれなりに楽しんでドラマ版を見てますよ。
# ところで GyaO! だとグリーン・ウッドは恋ストーリーらしい。「どこが?」という気がするのだが五十嵐の話までやるなら、まあ、そう強弁できないこともないのか。